今年、2024年はオステオパシーが誕生して150年の節目の年になります。
オステオパシーは、当時内科医であったA.T.スティル博士によって、1874年6月22日10時に誕生しました。
当時の医学は、十分な科学的根拠を持たない、非常に大きな危険をはらんだものでした。
そんな中、スティル博士は細菌性髄膜炎という病気で相次いで5人もの身内を亡くしてしまうという不幸に見舞われ絶望するのですが、それと同時に、自分が学んできた医学は何かが間違っているのではないかという疑問を持ちます。
そこで、人間というものを理解しなおすために徹底的に解剖学を学びなおします。
その結果、人体の60~70%は筋骨格系でできており、それらに問題が起きれば人間は不調をきたし、やがて病気になり、それが重症化して命を落とすことになるが、逆に言えば筋骨格系が正常であれば人間は病気にかかりにくくなるし健康でいられる、ということを突き止めたのでした。
150年前の、特に医学の知識なんて現代には役に立たないだろうと思われるかもしれませんが、スティル博士の著作を読んでみると、とても150年前(正確には130年前)に書かれたものとは思えないほど実用的で、示唆に富んでおり、どのようにして彼がそのような洞察を得るに至ったのか不思議で仕方ありません。(ちなみに、スティル博士は「あなた方が100年生き、医師として活動したとして、その時に役に立つ知識は解剖学だけである」という言葉を残しています。)
つまりスティル博士は、解剖学から始めて人体を理解し、その結果時代に流されることのない普遍的な知識を得、それをオステオパシーと名付けたのです。
現代では原因の分からない不調や、慢性的な不調を感じている方が増えていますが、それは病気を探し、原因を何かのウィルスや細菌などのせいにして、それらを排除すれば解消する、という対症療法という治療法で人間の健康を守っていくことの限界を表しているのかもしれません。(対症療法が必要な場面がもちろんありますが、人間の健康ということ考える場合、対症療法だけでは不十分です)
スティル博士は「オステオパシー医師の仕事は健全を見つけることである。病気なら誰にでも見つけられる。」という言葉を残しています。
これはつまりオステオパシーが、病気という影の方でなく、健全という光の方を向く治療法であることを表しています。(健全の定義は、ここでするには遠大すぎるテーマなのでまたの機会にします)
いわさき整骨院ではこれからも健全を見つけることをして、皆様の健康づくりのお手伝いができればと考えています。
ということで、2024年もいわさき整骨院をどうぞよろしくお願いいたします。
いわさき整骨院 いわさきオステオパシー施術院
練馬で本物のオステオパシーを受けられる希少な整骨院! ・頭、首、肩、腰、膝などお身体の痛み ・どこに行っても良くならない原因不明の不調など ・ワクチン接種後の不調 など、あなたの身体のお悩みに対応しています
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